図書館類・総合研究所ブログ

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ニュース/委託/【13-12-26News】足立区役所、住民関連業務を富士ゼロックスSSにアウトソーシング

 富士ゼロックスシステムサービスは12月26日、東京都足立区に「住民関連業務アウトソーシングサービス」を提供することを発表した。2014年1月6日より、足立区役所にて、スタッフによる戸籍届書の入力や窓口応対などの委託業務を開始する。

 足立区は、今年度より戸籍業務を初めとした「専門定型業務」の外部化を進めており、今後は国民健康保険や会計業務の外部化も検討しているとのこと。

http://www.rbbtoday.com/article/2013/12/26/115384.html

 

「日本公共サービス研究会」の初回研究会が開催されました(足立区広報2012年8月9日)

 2012年8月27日、自治体同士が協力して、様々な政策課題を包括的に解決していくことを目指して発足した「日本公共サービス研究会」の初回研究会が、東京芸術センター21階「天空劇場」(千住1)で行われた。7月27日現在、研究会への参加自治体は153で、この日の研究会には100自治体が参加した。

http://www.city.adachi.tokyo.jp/hodo/10120727nihonnkoukyoukennkyuukai.html

 

「日本公共サービス研究会 中間報告書~ 幹事自治体・足立区の視点から ~」(平成25年6月)

4つの検討領域

「専門・非定型業務」

業務に対して高度な専門性を有するとともに、自治体の管理職層による広範な指揮命令に服する必要がある。引き続き自治体職員が従事すべきものとして考えられる。

例)政策立案、予算編成、シティセールスなど

「専門・定型業務」

行政特有の専門性が求められるものの、定型的な処理を繰り返す業務で ある。外部化の事例は散見されつつあるが、依然として「直営」が多く、 非常勤職員の導入で対応しているケースも多い。現在の事務系職員の多くを占めている。

 例)戸籍・住民基本台帳事務、会計・出納、窓口業務など

「単純・非定型業務」

専門的な行政知識は求められないが、臨機応変な対応が必要な業務。非常勤等で対応しているが、民間委託等の展開もある。自治体毎の業務量では、運営が非効率な場合がある。

 例)庁舎案内、物品調達、庶務事務、ホームページの作成・運営など

「単純・定型業務」

行政特有の専門性は求められず、概ね定型的な処理を着実に繰り返さなければならない業務である。既に民間の受託領域が成熟しており、外部化 が広く展開されている。

例)清掃、給食調理、庁有車運転など

http://www.city.adachi.tokyo.jp/sesaku/documents/chukanhoukoku.pdf

 

公共サービス 「国保業務、9割委託可能」 民問システム業者が試算(2013.9.3都政新報)

 「日本公共サービス研究会」(事務局=足立区)が検討している戸籍や国民健康保険、会計・出納など「専門定型業務」の外部委託化の絵姿が徐々に具体化してきた。同研究会が7月に開いた総会では、国民健康保険と会計・出納について、民間企業2社がそれぞれ、足立区での実務的な作業を基に外部化の流れを提案。特に国保については「定型化に適した業務が多い」として、全仕事量の約9割が外部化できるという検証結果を発表した。

http://blogs.yahoo.co.jp/toukyoujititai/25329726.html

 

また足立区か。図書館で本格的に業務委託をしたのも足立区でしたね。「日本公共サービス研究会」は足立区が事務局となっていますが、100もの自治体が参加する一大研究会でもあります。この研究会の方向性がいよいよ露わになってきました。 2013年9月の報告では、国保業務の9割を委託することが可能だとしています。この研究会にとっては、図書館はすでに委託で分類されたものであり、今回の研究会の大きな議題とはなっていないようです。しかし、2013年6月の中間報告では、今後の検討議題として図書館もあがっているようです。