図書館類・総合研究所ブログ

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ニュース/IT/【13-12-24news】ソニーが音楽検索企業売却 米トリビューンに177億円で

【ニューヨーク共同】ソニーは23日、スマートフォンの音楽アプリ(応用ソフト)などに使われる音楽認識技術を手掛ける米企業「グレースノート」の全株式を米メディア大手トリビューンに売却すると発表した。

ソニーが進めている事業再編の一環で、トリビューンは買収により、娯楽関連のデータベース事業を強化する。

http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013122401001585.html

 

気になったので、「グレースノート」がいつ買収されたのか調べてみると、2008年4月22日のことらしい。(詳しくは、下記のサイトを参照。)わずか5年で手放すとは、巨人ソニーの焦りを感じますね。しかも、当時の買収額が270億円だったそうなので、資産価値を高めることなく、100億円もプライスダウンして、売ったことになります。当時の記事では「ソニーはグレース社の技術力を活用し、次世代商品の開発を進める。」としてましたが、開発されたんでしょうかね。

http://www.47news.jp/CN/200804/CN2008042301000176.html

 

今回の買収劇の譲渡先になるトリビューン社のことも調べてみたら、意外にも、ソニーグレースノートを買収した年(つまり2008年)12月9日に、破産申請をしている。アメリカの弱体化したメディア企業は5年の歳月を経て、企業買収をするまで回復したということか。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1209&f=business_1209_017.shtml

 

Mixiといい、ソニーといい、どことなく失速感があるのが気になるところですね。今回の出来事は、ソニーの凋落ぶり(?)の象徴としてメディアに取り上げられているのが痛手かも。