東洋文庫
「東洋文庫」に、いってきました
訪問日:2013年10月16日
東洋文庫は、以前から気になっていたので、ぜひ訪れたいと思っていました。今回、東京に10年ぶりという大雨の台風も、幸い午前中には収束に向かいましたので、宿泊から比較的近くにある東洋文庫を見学に行きました。
訪問した日は、台風も去った後なので、雲一つない青空で心地のよい天気でした。
ここが、東洋文庫です。ミュージアムとあるように私設図書館というよりも、博物館のような外観でした。
これが、正面玄関。左上にデザインされているのが、東洋文庫のロゴマークです。落款をモチーフにしているんでしょうかね。洗練されたロゴに建物、私設といってもやはり規模が違います。企業の専門図書館などは、資金もあるので建築水準が保たれるのは、理解できますが、東洋文庫の場合、資金繰りはどうなってるんでしょうね。
そうそう、東洋文庫というのは国会図書館の分室にあたるというのも、訪問するまで知りませんでした。
最初に訪れたのは、閲覧室です。東洋文庫の3階にありました。正面玄関はこんな感じです。
館内の照明に工夫を凝らしているのが印象的でした。閲覧室も、窓からの明かり以外は、室内照明で照度がコントロールされているため、優しい光にあふれた空間です。
残念ながら、室内の写真は禁止ということでしたので、撮影はできませんでしたが、閲覧室は、開架冊数はざっと見て、1万冊くらいってところですか。ここら辺かなり、目分量ですが、、、、。担当者によると、基本は、閉架式書庫がメインなのだそうです。書庫は残念ながら、入るどころか、見ることもできませんでした。ただし、この書庫に関しては、年に1、2回会員限定で案内してもらえるイベントがあるようです。来年の春あたりにあるようなので、時間の調整がつけばぜひ行ってみたいと思いました。
さて、閲覧室に話を戻すと、4人掛けの椅子が7つあり、すべてに、電源コンセントありました。訪れた時も、学生が持参のPCをつないで、勉強をしていました。また、7つある机のうち、奥にある机だけがリザーブ席になっているらしく、予約できるようでした。
入館方法ですが、いたって簡単で会員になると入館手続きも簡略になります。初めての人は、住所確認ができれば、誰でも利用できるそうです。
マイクロ機が2台あることから、マイクロ資料も充実してそうです。こんな豪華なマイクロ機器は見たことがない。
閲覧室の横にある窓から、書架が見えるのですが、私はてっきりこれが、書庫なのかと思っていたら、実はこれは、博物館フロアの書架で、モリソン書庫と呼ばれるものらしい。
もともと、閲覧室だけを見学する予定が、窓から見えるモリソン書庫を覗いているうちに、ぜひ、見てみたくなってしまったので、どたばたと、閲覧室を後にして、博物館のフロアに行ってみることにしました。
博物館フロアでは、常設展の他に、企画展をしていました。
私のお目当てのモリソン書庫は、常設展なので、これだけで満足なのですが、実際には、この企画展の迫力がすごかった。圧巻でした。図書が博物館になることをこんなにも実感できる場所は、他にはないかもしれませんね。
企画展は、
「マルコ・ポーロとシルクロード街道遺産の旅〜西洋生まれの東洋学」
場 所:東洋文庫1階
駒込駅から、徒歩8分程度。
期 間:2013年8月7日〜12月26日
入館料:一般880円
休刊日:火曜日
入館料を払って、1階に行くと、
シルクロード文化に関連する展示がありました。本の紹介としては、2、30冊程度なんですが、資料に厚みがあって、それを見ているだけでも、古代シルクロードに想いを馳せてしまい、時間が経つのを忘れてしまうくらい。実際に、気がついたら外はもう暗くなっていました。
とりあえず、他でもよく見かける、モリソン書庫の写真を1枚。
一言で言うと、美しいにつきます。こんな美しい書庫を見たことない私にとっては、頭殴られるくらいの大衝撃でした。民間が書庫をつくるとこんなにも、美しくなるのかと、、、、。これを見た後では、公共図書館の書庫など、ただの保管庫ですね。
まあ、企画展については、また、いずれ報告する時があれば、報告をしたいと思いますが、非常に印象に残った写真を1枚UPしておきます。
この写真は、マルコ・ポーロの「東方見聞録」の各国語版の展示をしている図です。見聞録は当時でも人気があったというのは、世界史でも習っていましたが、まさかこんなにも各国語版が出版されていたとは、、、、。当時のヨーロッパの東方への関心の高さがかいま見ることができます。