【ユニーク書店】 とにかくでかいぞ!「蔦屋書店 代官山店」
「蔦屋書店 代官山店」を訪問してきました。
訪問日:2013年11月11日
あまりにも有名な書店なので、今さら紹介の必要もないので、ここでは、忘備録として記録しておく。
代官山という若者に人気の街を選んだのは、結果として、成功したケースと言える。
全部で3棟からなる大型書店。
書店とはいうものの、各棟の2階部分には、本はおいていない。ただ、3棟とも1階が書店になっていることで、「TSUTAYA」ではなく、「蔦屋書店」と言い切れる微妙なバランスを維持している。
各棟の2階は、それぞれ、CD・ラウンジ・DVDを取り扱っている。
店の雰囲気は、写真撮影禁止だったので、蔦屋サイトを参考にされたい。
書架には、文具などの展示販売がある。この商法自体は、他の大型店舗にも見られる光景なので珍しいものではない。
いたる所にある、電子ディスプレイがDVDなどの広告をしている。これも目を引くが、煩わしいものでもなく、また、音声も出ていないため、ほどよく抑制された広告と見ることができるだろう。
また、カートとかごが相当数、置いていたのは少々驚いた。時間帯のせいか、あまり使っている人は見かけなかった。
セルフレジが1フロアに2台置いてあった。書店全体では5、6台もあるのだろうか。(この辺りは、全部を回っていないので、曖昧な数字。)
実際に、蔦屋書店で、セルフレジを行っている動画があったので、リンクしておく。
http://www.youtube.com/watch?v=y0Nun-UgbEA
これは、図書館の感覚で言うと、自動貸出機に相当するものだが、一般的に近いものというと、総合病院にある、自動精算機になるのだろうか。。。。
フロアとしては、広いフロアなのだが、全体的に、パーテーションで仕切っているせいか、こじんまりした印象だった。これは、人によって評価は異なると思うが、落ち着く空間だと思う。
仕切られたパーテーションとは逆に、天井は、やや高めだったことも落ち着く空間作りに関係しているのかもしれない。
このあたり、日本の公共図書館も学ぶべきところがあるだろう。以前から、思っているのだが、公共図書館は限りなく役所の建物に近い。
これが、パーテーションで仕切られた書店部分。
(【噂のイキハナ vol.5】代官山の大人のためのTSUTAYA「蔦屋書店」より)
http://www.fashionsnap.com/inside/images/tsutaya_shoten_daikanyama_070.JPG
そう言えば、この書店では、音楽が意外と大きな音量でなっているのだが、不快感はない。
照明は全体的に薄暗い。本が読める程度の暗さとでもいうのか。訪問したのが冬場の夕方だったので、窓からの明かりがないことも関係しているだろうから、実際には、もっと明るいのが正解かもしれない。
ちなみに、これが、お昼間の状態。
(【噂のイキハナ vol.5】代官山の大人のためのTSUTAYA「蔦屋書店」より)
http://www.fashionsnap.com/inside/assets_c/2011/12/tutaya_daikanayama_1-thumb-630xauto-77426.jpg
およそ手が届かないエリアにも、本が置かれているのも特徴的だ。この辺り、武雄市図書館でも取り入れられた手法なのかもしれない。手の届かないエリアに本があることは、そんなに不便な感じはしなかった。
元々、本の量を考えれば、通常手の届かないエリアに、本があることは不自然でもないし、職員に在庫確認してもらった方が手っ取り早い気もする。
これをみてもらえれば、明らかに手に届く位置にないのは、わかってもらえると思う。
(【噂のイキハナ vol.5】代官山の大人のためのTSUTAYA「蔦屋書店」より)
http://www.fashionsnap.com/inside/images/tsutaya_shoten_daikanyama_062.JPG
旅行書のエリアには、旅行のガイド本の他にも、旅行に関係する小説(ミステリーが多かったようだが)なども、特設されており、利用者へのリコメンドをしているようだった。
また、旅行書の合間をくぐって、旅行の写真集などもあったが、ISBNもないような本も何種類かおいてあったのには、驚かされた。この辺り、なかなかの仕入れ感覚及び情報収集能力があるのだろうか。
奥にいくと、スターバックスコーヒー店があり、その前には、ちょっとしたアンティークを販売していた。私の前にいた学生風の娘さんたちは、スタバに入る前に、アンティークをしばし見ながら、雑談にふけっていた。
雑談と言えば、店のあちこちで、会話をしているのを目にした。こういった光景は、他の書店ではあまり見かけない。
表紙を見せている書籍が多いという印象を持った。また、本棚の活用は勿論のことだが、それよりも、陳列台の多用も特徴だと思った。この陳列台は、フロア面積をとる割には、陳列スペースは少ないなど、書店側にとっては問題がないわけではないだろうが、目線上の空間が開くことは、広がりのある空間演出には欠かせないものなのかもしれない。
この辺りは、武雄市などでも応用しているのではないか。
これが、陳列台。本棚に置き換えてもらえば、相当狭くなるのが、わかるだろう。
(【噂のイキハナ vol.5】代官山の大人のためのTSUTAYA「蔦屋書店」より)
http://www.fashionsnap.com/inside/images/tsutaya_shoten_daikanyama_068.JPG
常設ではないと思うが、訪問した時は、「大橋歩」の展示を行っていた。これは展示用だったが、販売の時もあるようだ。
展示会の様子はこんな感じ。
(新たな読書体験を創造した本屋『代官山蔦屋書店』のA to Zより)
http://fashionpost.jp/article/wp-content/uploads/2012/12/20130109about23.jpg
このほかにも、本棚の間に、文具などがあるのも、嫌みのない楽しい工夫だ。
CDフロアのある3棟の2階にあがってみた。2階で流れている音楽は、1階の本のエリアでもなっているものと同じだが、2階にいってみて、初めて音楽がなっていることに気づいた。音に敏感な人だとすぐに気づくのだろうが。当然音楽がなっているのだが、この音量はかなり大きい。ジャズが流れている。音楽フロア。けっこう、お客がしゃべっているのも特徴か。やかましさはない。
2階に行ってみて、CD視聴機の多さにも驚く。至る所にあるという印象だ。窓際に椅子が設置してあり、座ってCDを見ている人たちもいたが、意外としゃべっている人たちがいたのには驚いた。また、スタバのお茶を飲んでいるのも、いかにもここならでは様子だ。
ちなみに、このスタバのお茶は店内で自由に飲めて、書架の間に、廃棄スペースもあるのが、ユニークな印象を受けた。
CDの在庫は正直」期待していなかっったが、半端なく多い。2階の大半がが、CDを設置している。
【まとめ】
書店としては、単に大型書店という枠にはまらない創意工夫があった。
コラボ型の書店としては、これが最大展開の形かもしれない。ここでいうコラボとは、「書店×△△△」をコンセプトに掲げる書店を指す。
最後に、これは訪問した時間帯もあったのだろうが、スタッフが少ないように思えた。これで、対応はできるのだろうかという不安は感じた。そのために、セルフレジを入れているのだろうが、、、、、。
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*店舗情報 *
*蔦屋書店 代官山店 *
*特 色:本・雑誌・CD・DVDを取り扱う大型書店 スタバ併設 *
*場 所:東京都渋谷区猿楽町17-5 *
*TEL :03-3770-2525 *
*H P:http://store.tsutaya.co.jp/storelocator/detail/2320.html *
*Facebook:http://www.facebook.com/DAIKANYAMA.TSUTAYA.BOOKS *
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