図書館類・総合研究所ブログ

ブログ「図書館類・総合研究所」の中の人。公共図書館を中核にしながらも、大学・学校・専門図書館。それを支えるICT教育。書店・出版社の動向。情報システムの動き。MLA連携。自治体の情報化をフィールドワークにしています。Facebook https://www.facebook.com/yuta.hattori.311  Twitter https://twitter.com/hat2hat2

【ユニーク書店】 BOOK246

BOOK246

 

訪問日:2013年11月11日

 

青山一丁目駅から南へ歩いて5分程度の場所にある書店「BOOK246」に行ってきた。向かいには、区立赤坂図書館もあるので、わかりやすい場所である。

歩いていると、すぐに、こんな看板が目に入ってくる。

 

f:id:fzsl00:20131112015826j:plain

 

ちょっと見た感じでは、ここに書店があるとはわかりにくい。

この看板のあるビルの1Fに書店はあった。

 

f:id:fzsl00:20131112015908j:plain

 

外観は、どこにでもありそうな普通の本屋のように見えるのだが、中に入るとすぐに他の書店とは異なるものに、気づかされる。

 

f:id:fzsl00:20131112015949j:plain

 

ビルに入るとこんな看板が立っていた。これが表にあった方が、来客者もすぐにわかるだろうに、などと思いつつ看板を眺めていた。おそらく、訪問した日は、東京に木枯らしが吹き荒れていた日なので、風も強く、危険なので、わざと看板は中にしまっていたのだろう。

 

「旅をテーマにした本と雑貨のお店」。。。。この書店のコンセプトが、分かりやすく表現されている。

さっそく、店内に入ってみた。まず目に入るのが、雑貨類だ。

 

f:id:fzsl00:20131112020040j:plain

 

 

オリジナルの雑貨が、所狭しと並んでいる。他の文具屋では見かけないものばかりなので、オリジナルのものなんだろう。Tシャツであるとか、付箋であるとか、ティッシュカバーなど、意外と揃っている。時間があればゆっくり、見てみたいとこなんだが、、、残念。

 

次に、真ん中に目をやると、大きな机が2台あり、その上には下の写真のようにいくつもの本が置いてある。

 

f:id:fzsl00:20131112020119j:plain

 

 

書店のお姉さんに聞いてみると、「今は、セールをやっているので、その本を置いてあります」とのこと。新旧さまざまな本が、置いてあるのだが、もう新刊本として売るには古くなってしまったものなどをセールとして処分しているそうだ。セール中なので、掘り出し物もありそう。

 

奥にある壁際には、本がずらりとならんでいる。

 

f:id:fzsl00:20131111163015j:plain

 

このあたりは、「旅」をコンセプトにした書店らしいつくりだ。本の並びは、ヨーロッパ圏、アジア圏など土地ごとにまとめて、並べているようだ。書棚にある本は、あまり見かけないものが多かったが、一部を除いて、基本的には流通しているものでらしい。中には、地方小出版もあるそうだ。下段の本は、流通に載らない本が置いてあった。手に取ってみると、確かに、ISBNも価格も表示されていない、パンフレットのような本もある。他に、ローカルなミニコミ紙などもあった。

 

私が、この書店で、気になった場所が2カ所ある。

一カ所は、入り口付近に置いてある奇妙な和装本のエリアだ。

 

f:id:fzsl00:20131112020258j:plain

 

旅行用のトランクの上に、数冊並んでいる。よく見れば、和装本だ。なのに、書名は「ZANSIBAR」「ISTANBUL」など洋書の匂いがする。中を読むと、写真集なのだが、明らかに、印刷が、日本の出版社のものではなさそうだ。疑問に思ったので、お姉さんに聞いてみて、理由が分かった。

著者は、日本人の夫婦だが、作家でも、出版社関係の人でもないらしい。自分たちが海外へ行って撮り貯めたものを、自分たちで印刷をして、和装本にしているとのこと。そんなわけで、足りなくなると、お願いして、作ってもらっているそうだ。上の写真では4冊しかないが、実際には売れてしまったので、置いてないだけで20冊くらいのシリーズなのだ。

 

さて、もう一つ気にかかったのが、カウンター横の壁に一面に展示している写真だ。

 

f:id:fzsl00:20131111163604j:plain

 

この写真だけだと、わかりずらいが、本当は、写真が壁いっぱいに展示されているのだ。

ここは、写真家の「竹沢うるま」の作品を展示してるエリアらしい。彼が世界を旅して、撮りおろした作品の一部を飾っているとのこと。また、右側にある、アクセサリーも竹沢うるまが、持ち帰ってきたもの。

 

【感想】

とにかく、この書店にいると、旅した気分になってしまう。旅する前にぶらりときて、行き先を見つけるのもいいし、旅の後に、思い出を共有する場として立ち寄ってもいい。出版流通にのらない「旅」の本なども、積極的に店頭に並べている、その書店のコンセプトに、つい引きづり込まれてしまうのかもしれない。

 

わずかな、時間ではあったが、楽しい時間を過ごさせてもらった。

 

*****************************

*店舗情報                       *

*BOOK246                     *

*(向かいに港区立赤坂図書館があります)        *

*ジャンル:旅行関連                  *

*場 所 :東京都港区南青山1-2-6 Lattice aoyama 1F   *

*H P :http://book246.com              *

Twitter :https://twitter.com/BOOK246AOYAMA     *

*****************************