書誌データのこれから
何かとお騒がせな岡崎市立図書館の話なんですが、私の生まれ育った土地でもあるので、もう少し頑張って欲しいとこなんですけどね。残念です。
今回は、図書館のおそらくOPAC端末でのことなんでしょうね。徳川家康が南北朝時代の人物として書誌データに登録されていたらしいのです。公共図書館の場合書誌データは外注されているので、作成したマーク会社がミスしたのか、それとも、岡崎市の郷土資料データで担当者が登録ミスをしたのか、どちらかでしょうね。
面白いのはこんな笑い話のような話が記事として成立していることですね。
さて、ここからが本題なのですが、書誌データは基本的に個人情報を含まないわけですから、市民に情報公開されるべき類のデータということになります。OPAC以前は、図書館員の書誌管理的な要素の強かったものですが、館内OPACが必須となり、WEB OPACがほぼ標準装備となった現在の公共図書館においては、管理以上に情報公開の側面が強くなってくるわけです。
私も吹田市の図書館で、電算システムに携わっていた時に、書誌データは誰のもというテーゼに悩まされました。一つの書誌の公開データを大きくすればするほど、検索レスポンスが落ちるわけです。かと言って、公開データを少なくすると軽くはなりますが、市民の知る情報量は極めて限定的になってしまうわけです。
さて、どちらを採用すべきか悩むとこでした。結果として、吹田市は伝統的に情報量を多くしれきましたので、私もそれを踏襲することにしました。そに結果がどうだったかは、これからも検証が必要でしょう。ただ、一つ言えることは、書誌データは誰のものという、テーゼはこれからももっと問われることになるでしょう。